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Tokyo Soudo Federation
21 . November
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01 . April
〔槍道小論文例(錬士・教士)〕


【槍道錬士の心構え】
                   全槍太郎


私は武道に興味があり、何か変わった武道を習いたいと思い、インターネットで調べてみました。
そして偶然にも槍道を見つけて、面白そうだから習ってみたいという気持ちになりました。
私の槍道に対する姿勢、これから進むべき道についてじっくり立ち止まって考えてみる、とても良い機会をいただきました。
まず錬士の心構えですが、上達しているから、上達したから錬士のなのだと思われがちです。
しかし、錬士になるということは、最終目的ではなく、その先へ行くための通過点でしかないと考えます。
錬士は「一人でも稽古できる」技術、つまり、その先へ行くために自分で地道な努力をしなければならない。
1から10まで習うのではなく、8を習いそれを10にする。
あるいは5を習い、それを10にする。
そのように成長していける力を持っていることが錬士であると思います。
錬士の審査は、これまで受けてきた昇段の審査の延長にあるものではありません。
範士八段から教えられたとおりに打突することや形ができるのは重要です。
更に教わったことをきちんと理解し、自分で稽古することができる。
そのようなことができて、錬士と言えるでしょう。


〖槍道指導の心構え〗
                   全槍太郎


指導方法の例として、「面を突くときは右手をへその下で止め、左手と右手の幅は自分の肩幅くらいにして、手の内を一瞬しめる」など。
扱きの技法は、「握った左手のかよい、その機に応じて手の締め緩め」を理論的に表現して教えられる研究をし、言葉を噛み砕いてわかりやすく説明できることが重要だと思います。
多くの人々に正しき槍道を普及するためには、人々に声をかけ、槍道を知ってもらい、関心を持ってもらうことが大事だと思います。
稽古できる場所を増やすことが大切です。
体育館や武道館、公民館などのスポーツ施設を借り、場を増やすことにより多くの会員を迎えられます。
これから教士の審査を受審する上で最も大事なことは、打突や日本槍道形のレベルだけではなく、打突や形の理解と普段からの努力だと思います。
打突や形が完璧でなくとも、打突や形の意味を正しく理解し、それを伝えることができ、教士の後もしっかり稽古して上達していけるのであれば、立派な教士だと言えるでしょう。
故に、教士の審査は審査前にのみ打突や日本槍道形等の稽古をしても合格できるものではありません。教士の審査を受けるには、日頃からの稽古の積み重ねが大切です。基本をいかにきちんと積み重ねてきたのかを最も評価される審査ではないでしょうか。
今回、教士を受審させていただくにあたり、稽古をつけていただいた皆様に感謝いたします。まだまだ奥深い技の内容や難しい解釈等、わからないこともありますが、今後は少しでも上を目指し、次の世代に引き継いでいけるような槍道と人格を磨いていく所存です。
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